よく聞かれる質問「どうやったらなれるんですか?」
「これ、どうやったらなれるんですか?」
産後の入院中、一度きりのアロマトリートメント。
慣れない授乳や寝不足でパンパンになった足、そしてそれ以上に張り詰めていたママの心がふっと緩んだ瞬間、そんな質問をいただくことがあります。
実は、ここで初めて「アロマトリートメント」を体験したというママがほとんど。
自分のケアなんて後回しだった毎日の中で、香りと手に包まれる心地よさを知り、「私も誰かを癒やしてあげたい」と未来の自分にワクワクしてくれる……。
それは、私にとってもセラピストになって良かったと心から思える、幸せな瞬間です。
今日は、そんなママたちに聞かれる「癒やしの仕事の正体」についてお話しします。
特別な才能が必要?セラピストへの第一歩
「セラピストになるには、何か特別な力がいるの?」と思う方もいるかもしれませんが、答えは「NO」です。
魔法のような手を持っている必要もありません。
一番大切なのは、「目の前の人に、少しでもラクになってほしい」と願う気持ち、ただそれだけです。
その優しささえあれば、技術や知識は後からしっかり身につけることができます。
まずは「民間資格」の取得から
アロマセラピストは、実は医師や看護師のような国家資格ではありません。
多くの人は、民間の協会が認定する資格を持って活動しています。
- 学び方はいろいろ: 通信講座や、週に1回から通えるスクールなど、仕事や育児をしながらでも学べる方法がたくさんあります。
- ステップアップ: まずはアロマの基礎を学び、その後に体に触れるためのオイルトリートメントの本格的な技術を学ぶのが一般的です。
お子さんが小さいうちは自分のペースで知識を蓄え、少し手が離れてからスクールへ通い、技術を習得するというママさんも多いです。

産婦人科で働くためにプラスしたいこと
産婦人科という場所で働くには、リラクゼーションの技術に加えて、「産前・産後のデリケートな体の仕組み」を知ることもとても大切です。
ホルモンバランスの変化、睡眠不足、慣れない育児…。
「どんな香りが今のママに安全か?」
「どのくらいの強さで触れるのがベストか?」
こうした専門的な知識を深めることで、ママたちに「安心して力を抜ける時間」を過ごしてもらえます。
私はトリートメント中、
無理に話さなくてもいい空気を大切にしています。
ゆっくりリラックスしてもらいたい。
言葉よりも、触れる手のぬくもりが伝えるものがあると思っています。
でも逆に、お喋りを楽しみたい方もいらっしゃいます。
「お話を聴く」というのも大切な役割だと考えます。
産後ケアに関わるというのは、
技術以上に、その人の状態を感じ取ろうとする姿勢が求められる仕事だと思っています。
「一生縁のない場所」だと思っていた私が、今ここにいる理由
実は私がセラピストを目指したきっかけは、家族の病気でした。
「大切な人を少しでも楽にしてあげたい」という願いから、最初にアロマテラピーを学ぶことからスタートしました。
その後、スクールでリンパドレナージュの技術を習得し、温泉施設や自宅サロンでトリートメントをしてきた私にとって、産婦人科は「一生縁のない場所」だと思っていました。
なぜなら、私自身には出産の経験がなかったからです。
そんな私に転機が訪れたのは、セラピストの友人の代役として、急きょ産婦人科で働くことになったことでした。
最初は「出産を経験していない私に、産後のママの心や体が理解できるだろうか」という大きな不安もありました。
でも、実際にママたちの肌に触れ、お話を聞く中で気づいたことがあります。
それは、「経験していないからこそ、真っさらな気持ちで寄り添い、学び続けることができる」ということ。
今でも毎日が勉強の連続です。
でも、私の手を通じてママたちがふっと緩む瞬間を見るたびに、あの日家族のために学び始めた「癒やしの原点」は、どんな場所でも共通なのだと実感しています。
まとめ:一歩踏み出すのに「遅すぎる」はありません
「どうやったらなれるの?」 そう聞いてくださったママへ。
あなたが今、トリートメントで感じてくれた「心地よさ」や「安心感」。
それをいつか自分も誰かに届けたいと思ったのなら、その気持ちこそが、セラピストになるための何より大切な資質です。
まずは身近な家族の手を借りて、練習するところから始まります。
「ああ、気持ちいい。ありがとう」 身近な人のその一言が、いつか誰かの「救いの手」に変わる日が来るかもしれません。
もし、この記事を読んで小さな光を感じたなら、まずは好きな香りを一つ見つけることから始めてみませんか?

